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特集:「食」を見直して冷えにサヨナラ!

特集:からだの内側から温かく「食」を見直して冷えにサヨナラ!
女性の2人に1人が悩む「冷え」

 風の冷たさが身にしみる季節になりました。あなたの手先、足先は冷えていませんか?

 現代医学では病気と捉えられていない冷え症ですが、女性の2人に1人が悩んでいるといわれます。「夏でも靴下が欠かせない」「手足が冷えて眠れない」「エアコンの風にあたるだけで体調が悪くなる」などの症状を自覚している人も多いはずです。もちろん寒いところにいればからだが 冷えますが、これは冷え症とは別のものです。

 日本では気温は一年を通して30℃近く上下しますが、人間には3つのステップで働く体温調節システムがあり、実際の暑さ寒さに関係なく体温を常に37℃前後に保ってくれます。 何らかの原因でいずれかのステップがうまく働かなくなると、正しく体を温めることができず、冷えが起こってしまうのです。

冷えコラム1
体温調節システムの働き
ステップ1:皮膚にあるセンサーで「寒い」という 感覚をキャッチし、脳に送る ステップ1へ影響

冷えの原因(1)服装
きついガードルや合わない靴は血行が滞る原因になるだけでなく、温度を感じる皮膚の感覚も 鈍らせてしまう。

冷えの原因(2)冷暖房
エアコンの効いた室内と室外など温度差のある場所を行き来するうちに、皮膚の温度をキャッチするセンサーがうまく働かなくなる。

ステップ2:脳の視床下部というところからホルモンや自律神経を介して全身に「体温を保つように」と指令が出される ステップ2へ影響

冷えの原因(3)睡眠不足
睡眠不足や忙しい日が続くと、血管の収縮・拡張を切りかえて体温をコントロールしている自律神経のバランスが乱れる。

冷えの原因(4)ホルモンバランスの崩れ
妊娠、出産、更年期など、女性ホルモンの分泌が劇的に変わったことが原因で冷え症が起こることも。

ステップ3:からだの各器官で熱を産生させる反応が起こる。熱は血液によって全身に運ばれる ステップ3へ影響

冷えの原因(5)貧血もしくは低血圧
貧血の人は体内でうまく酸素が運べない、低血圧の人は血液を全身に送る力が弱いため、冷えが起こりやすい。

冷えの原因(6)座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢
座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢は腰から下の血行を滞らせる原因。


 特に女性に関係するのが、からだの各器官で産出した熱を血液にのせて全身に運ぶ「ステップ3」です。女性は男性に比べ、熱をつくり出す筋肉の量が少ない上、子宮、卵巣などの器官があるため腹部の血流が悪くなりやすい環境にあります。また月経時には熱や酸素、栄養分を含んだ血液が多量に奪われます。

 冷えは万病のもと。手足が冷えるだけだからといってそのまま放っておくと、からだの中心まで冷え切ってしまう重症の冷え症に進行します。こうなると寒くて辛いだけでなく、さまざまな病気 やトラブルをまねいてしまいます。冷え対策のキーワードは「血流改善」です。食生活と生活習慣を見直して、からだを内から外から温めましょう。

冷えコラム2
冷えに関係する病気・トラブル

● 月経関連(月経不順・無月経・月経困難症・月経前症候群(PMS))
● 不妊症・更年期障害
● 腰痛・肩こり・関節リウマチ
● 過敏性腸症候群・下痢
● アトピー性皮膚炎・気管支ぜん息
● 頻尿・膀胱炎
● 慢性疲労・不眠・肌荒れ

冷えコラム3
血流年齢を若返らせるには?

 人間の血管の長さは全身で約10万キロ、地球を2 回りする長さに達するといわれていま す。血流をさらさらにする物質や血栓を溶かす物質を分泌してこの長い血管の健康を維持 しているのが血管の内表面にある「血管内皮」です。加齢などにより血管内皮がダメージを 受けると動脈硬化などの影響が現れます。

 では血管内皮が出す物質に替って血管の健康を保ってくれる成分はないのでしょうか。宮崎医科大学(現宮崎大学医学部)の美原名誉教授は、焼酎、納豆(ナットウキナーゼ)、アカミミズ酵素などに血栓を溶かす効果があるとのユニークな研究結果を発表しています。

 特にアカミミズ酵素は弱い血管拡張作用を併せ持つことも分かっており、血流改善や血管病の予防の面で注目されています。

食べてぽかぽか&血流改善

 一般的にからだを温める食べものは「物理的に温かいもの」「塩気、苦み、渋みがあるもの」「寒い地域や気候でとれるもの」といわれています。具体的には冬に旬を迎える根菜類や、寒い地域の保存食がこれにあたります。

 食生活や生活習慣を変えるだけでは改善できないほど冷え症が進んでいる場合は、漢方薬を取り入れるのもおすすめです。冷えのタイプに合わせた薬が処方されているので、専門家に相談しましょう。

食べてあったか作戦1
根菜

ごぼう、れんこん、にんじん、里いも、山いもなど土の中で育つ根菜類は、からだを温める食材の代表選手。熱や塩分を加えるとさらに温め効果がアップします。反対に暑い季節や暑い地域でとれる野菜やフルーツはからだを冷やす性質があるので、食べすぎに注意しましょう。

食べてあったか作戦2
香味野菜&スパイス

しょうが、ねぎ、にら、にんにくなどの香味野菜や、こしょう、とうがらし、シナモンなどのスパイスには温め効果のほか、食欲増進の作用があります。肉・魚料理の風味づけに少量使ったり、すりおろしてスープやカレーの隠し味にするなどして活用しましょう。

食べてあったか作戦3
ティータイム

お茶は、紅茶、ウーロン茶、プーアール茶など発酵させたものがよいでしょう。牛乳はホットミルクにしてシナモンパウダーや黒砂糖をひとふり。冬が厳しい北欧で好まれてきたスパイス入りホットワインもいいでしょう。コーヒーや緑茶はからだを冷やす作用があるので寒い季節はひかえめに。

食べてあったか作戦4
具だくさんのスープ

胃にはたくさんの血管が集まっており、冷たいものが入るとキュッと縮んで血流が悪化します。逆に温かいものが入れば熱が全身に伝わります。冷えを感じるときや寒い季節には、温かくて栄養もある具だくさんのスープやみそ汁がおすすめ。全身がじんわり温かくなります。

食べてあったか作戦5
タンパク質&ビタミン

3大栄養素の中では、大豆・乳・魚・肉などに豊富に含まれるタンパク質がからだを温めるのに効果的です。炭水化物の3倍、脂質の10倍の熱を産生する上、筋肉をつくるもとにもなります。冷え症を改善する効果があるビタミンは、3大栄養素から熱をつくり出すために必要なビタミンB群、血流改善に有効なビタミンC・Eです。

冷えコラム4
おふろで快適に血流改善

 全身の冷えを簡単にリセットしてくれるのがおふろですが、慌しい毎日をおくっていると、バスタイムもついシャワーですませてしまいがちです。

 一日の疲れをとるためにもきちんと湯船につかりたいものです。時間があれば38~40℃のぬるま湯で20~30分半身浴をすると血流が良くな りからだが温まります。市販の入浴剤を利用するのもいいでしょう。

 体の冷えを強く感じたときは、リビングで本を読んだりテレビを見たりしな がらの「ながら足湯」もおすすめです。

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